夢を感動へ。感動を未来へ。第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に寄せて

10月29日〜31日(土ー月)の3日間、栃木県宇都宮市を中心に第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」が開催され、本会からは6名の指導員が陸上、フライングディスク、卓球の各競技に派遣されました。そのうち、陸上競技の帯同コーチとして参加した大友 茂さんからレポートが寄せられましたので掲載します。

10月29日晩秋の栃木路の空はどこまでも青く、災害や、新型コロナウイルスの影響で、福井大会以来4年ぶり開催となった今大会、今も続くコロナ禍の様々な課題を乗り越えて実現した大会の模様を改めて振り返ります。

国内最大の規模の第22回全国障害者スポーツ大会の祭典は災害や新型コロナの影響で4年ぶりの開催です。

「夢を感動へ・感動を未来へ」各都道府県、政令都市のプラカードとともに、開会式で入場行進する選手の弾けるような笑顔、そして豊かな表情でカンセキスタジアムをいっぽ一歩力強く行進する姿、やっと大会が開かれる、大会に参加できる選手・役員の表情は豊かで満ち溢れていました。

栃木大会を通じて、スポーツは障がいのあるなしにかかわらず、すべての人が楽しめるものであると実感できたと思っております。

本大会を通じて培われた有形・無形のレガシーを継承し、障がいや障がい者への理解を一層進め、参加したすべての方々が共に支えあう「共生社会」の実現にむけて理解と推進について考える大会でした。

私は陸上競技の投てきのソフトボール投げと砲丸投げを担当致させていただきました。

選手はコロナ禍で練習することが困難の中で、酷暑に耐えて工夫と努力を重ねて練習を重ねました。

強化練習会での課題は先ずは選手との対話、次に練習はわかりやすくをテーマにして選手とともに汗を流しました4回の練習会でしたが、私たちの年代とは違い、今どきの選手は、言いたいことを言います、それをこっちが負の怒りで接してしまったら、これは指導者として負けだと思い、選手が怒って言ってきたときでも丁寧に接することに心がけておりましたが、今の選手は一回心のシャッターを閉じてしまうとなかなか時間がかかります。

練習は、道理に沿ってやる。まずしっかり土台を作って、走り込みをして、そこにスピードを乗せてコンディションを整える準備期間、鍛練期、絶対強化期間調整期分を伝え、それに沿った練習メニューを組むのが強化練習の課題でありましたが、何せ短期間での4日間の練習をどのように組み立てるのか自分なりに、その辺りを探りながら練習メニューを立てて見ました。

ソフトボール投げの選手、砲丸投げの選手は共に基礎は十分に型が整っていたので、極力修正することなく選手が迷わないで済むように、自分の中で持ち続けた練習内容を大きく変えることなく、細かい部分のアドバイスを常に心掛けました。

やるべき事はやった、後は大会の雰囲気にのまれることなく競技に集中することが心配でした。

10月30日競技が始まり、先ずは砲丸投げは、練習を含めて連続4回の投てきでしたが、私の設定した優勝ラインを大きく越えて優勝することができました。

また、ソフトボール投げは夕暮れのなか、気温も下がる時間帯に競技が始まりましたが、この競技も練習を含めて4回連続のスローでしたが、第一投目で、自分が設定した優勝ラインを越えて優勝することができ私もスタンドで競技者と同様に緊張感をもって参加できたことに喜びを感じました。

金メダルを見せていただき、共にグータッチで優勝を分かちあいました。選手は自分自身の力を信じ、戦い抜いた選手に賛辞を送りたいと思います。

茨城県が獲得したメダルは金25個、銀13個、銅14個でありそのうち陸上競技に関しては金13個、銀3個、銅8個でした。

さらに特筆されるのは激戦の関東大会を勝ち抜き、地元栃木県を破り3位となったバレーボール(聴覚男子)の素晴らしい活躍が伝わってまいりました。

今大会を連日支えて下さった多くのサポーター、そしてボランティアの皆さんが選手の対応に当たり、選手のコンディション作りにもボランティアの重要な役割を果たして下されて、少しでも良い環境でプレーしてほしいと真剣な眼差しが伝わってまいりました。特に投てき競技のサポーターとして参加した学生さんは細やかな対応で選手を陰から支えていただきました。ただただ感謝です。

10月27日から11月1日まで帯同させていただき、福井大会から4年いろいろと環境、雰囲気は変わりましたが多くの他県のスポの指導者の皆様と再会でき、私にとって初めての参加でしたが本当にこの雰囲気は感動です。

閉会式で大会旗が栃木県から鹿児島県に引き継がれ、2023年は「燃ゆる感動かごしま」大会が開催されます。

最後に参加される選手には栃木県での活躍以上に鹿児島県でも素晴らしい活躍をされることをご祈念致します。

アスリートとして参加する最高の舞台、誰もが輝く社会の実現に向けて3日間の接戦が幕を閉じました。「感謝・感激・感動」を心に刻んで帯同者とし今大会を振り返りました。

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