令和7年度第1回指導者研修会が開催されました。




令和7年5月10日(土)、午前中の総会が終わり昼食休憩後の13:00〜15:00まで、総会会場と同場所で今年度第1回目の研修会が開催されました。
講師は永井 智本会会長(つくば国際大学准教授、理学療法士、認定理学療法士(スポーツ理学療法)、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、日本日本パラスポーツ協会公認パラスポーツトレーナー、公認心理師)で「パラスポーツに役立つストレッチとウォーミングアップ」というテーマで講義と実技を行なっていただきました。
研修会にはおよそ30名の会員が参加しました。その中の日立市の大友さんから感想を寄せていただいきましたので、以下に掲載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 茨城県パラスポーツ指導者協議会は令和7年度の通常総会を小美玉市で5月10日開催されました。午前中は、議案審議を中心で、午後からの実技は、本会会長の永井先生が講師を務め、パラスポーツに役立つウォーミングアップ・ストレッチと題して講義と実技が行われました。前半の講義においては、各種競技を実施するにあたり、スポーツ外傷の原因となり得る「アライメント異常」について、重点的に講義を受けました。特に、体幹の動的、静的等スポーツ動作に及ぼす影響について解説を受けて四肢の動作に伴う体幹の柔軟性の回錠を意識、把握する事の重要性を共有できたと思っております。
実技については、前半の講義で学んだ内容をもとに体幹の柔軟性、強化から始まり、四肢のトレーニング方法を実施した。トレーニング内容は、基本的には特別な用具などを使用しないで受講生が現場からすぐに持ち帰る事が出来る内容であった。
講義部分に関しては、若干専門的な知識についての説明も含まれており、最初は内容の理解に苦慮する様子も見られたが、実技に移ると日頃の活動のなかでの経験を生かし、積極的に取り組んでいた。実技の運動強度も比較的軽度な内容であり参加者が無理なくできた。
また、トレーニングというと高負荷の内容のイメージをするが、低負荷でもアライメントや体幹との連動、インナーマッスルを意識したトレーニングを実施する事でケガの少ない動作、身体作りが可能な事を、講義、実技を通じて理解してように感じました。
ストレッチや重心バランスなど勉強になり、また、詳細て多様な実技により豊富な知識が一層身に付き、そのなかで自分に通じるトレーニングや今回より具体的にわかった事が数多くありました。最後に身体のムーブメント訓練、ストレッチは関節、筋肉だけでなく、体幹と連動、意識する大切さが良く理解出来ました。「スポーツ障害の予防」という観点は、パラスポーツにおいても重要視すべき内容です。スポーツ障害は、突発的な外傷により起きるのではなく日々の動作の負荷によって慢性的に発生することも少なくない。指導者は、スポーツごとの姿勢や動作、運動機能障害により強化が難しい箇所、強化が可能な箇所、疲労の程度など様々な観点からパラアスリートを評価し、パフォーマンス向上に向けたサポートを実施する必要がある。根拠に基づいたトレーニングには、専門的な知識が必要な要素も多く、今後もパラスポーツ指導員とトレーナー、理学療法士が連携して互いのノウハウを活かしながらアスリートをサポート出来る環境が進展することが大切だと実感しております。
今回の障害のある方、スポーツの指導・関わり方、関連したパラスポーツに役立つウォーミング・ストレッチグの研修会は大変有意義なものでありました。
また、このような講義・実技を活かした研修会の開催を希望致します。(日本パラスポーツ協会公認上級パラスポーツ指導員 大友 茂)